仏教伝来の地と「海石榴市」
仏教伝来の地と「海石榴市」
全国各地から搬入された土器類(桜井市教育委員会)
水運の終着点、百済王の使者を迎える
桜井駅から歩いて20分ぐらい。泊瀨川畔の金屋河川敷公園に「仏教伝来の地」の大きな石碑建っています。そして、説明書きにはこのように書かれています。
「この付近は難波津から大和川を遡行してきた舟の最終地で、大和朝廷交渉をもつ国々の使節が発着する、都の外港として重要な役割を持っていました。
欽明天皇の13年10月、百済の斉明王は使者を派遣して釈迦仏金銅像1体躯、幡蓋若干、経論若干巻を献る」と。日本書紀にも仏教伝来の地と書かれています。
大規模な市、藤原京の玄関口
ここでは、山の辺の道と横大路―伊勢街道が交わる交通の要所。さらに大和川の水運の終着点でもあり、7世紀には「海石榴市(つばいち)」と呼ばれる「大規模な市」も開かれていました。
多くの老若男女で賑わい「歌垣(うたがき)」などの行事も開かれていました。
また、藤原京の玄関口として、遣隋使として有名な小野妹子が、隋の使者裴世清(はいせいせい)ら下客12人を伴って帰国した時には、朝廷は、錺馬(かざりうま)75匹を仕立てて盛大に迎えたそうです。
【アクセス】
桜井市金屋172
近鉄・JR「桜井」駅 徒歩20分

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