穴師坐兵主神社と相撲神社
穴師坐兵主神社と相撲神社
みかん栽培と国技相撲の発祥の地
穴師坐兵主神社(あなしにいますひょうずじんじゃ)の正確な創建年は不明ですが、社記によると崇神天皇60年、纏向穴師山に皇女倭姫命が帝の御前の守護神として、穴師兵主明神を祀られたことに始まるとされています。
穴師の里はみかん栽培発祥の地といわれています。記紀によると、田道間守(たじまもり)は垂仁天皇の命により不老不死の霊薬を求めて、常世の国に使わされ10年の歳月を経て持ち帰ったのが「やまとたちばな」で、それが最初に植えられたのがこの地です。
その後、土地の人は大切に育て、代々の天皇に献上。宮殿に「右近の橘」「左近の桜」として大切にされています。

西隣にある相撲神社は穴師坐兵主神社の摂社です。国技発祥の地として知られます。 垂仁天皇の時代に、大兵主神社神域内小字カタケヤシ(現在の相撲神社の地)において、出雲国の野見宿禰(のみのすくね)と当麻蹶速(たいまのけはや)による日本最初の天覧相撲が行われ、野見宿禰が勝者となります。
昭和37年には当時の日本相撲協会の時津風理事長(元横綱双葉山)が二横綱(大鵬・柏戸)など、幕内全力士が参列して大祭が行われました。
相撲神社にある「勝者之聖」石碑は、2019年11月に完成した国立競技場東側ゲートに移設されたモザイク画「勝者之聖」のレプリカです。また、地元奈良出身の徳勝龍の令和2年初場所の優勝を記念して記念碑が建てられています。
【アクセス】
桜井市穴師1065
JR万葉まほろば線「巻向」駅、東へ徒歩30分 

見どころ

見どころ
宿泊
青垣出版