邪馬台国物語

魏志倭人伝(ぎしわじんでん)を読んでみよう!

有名な中国の『三国志』は約37万字・全60巻におよぶ長編の歴史書です。 そのなかで「魏書」は30巻を占め、魏からみた北辺や東海の国々を書いた「烏丸鮮卑東夷伝(うがんせんぴとういでん)」のなかの「倭人条」の部分を略して、一般的に『魏志』倭人伝と呼んでいます。
西暦265年に司馬炎が呉を滅ぼして「晋」を建国、後漢以来100年ぶりに中国を統一します。 三国志は、その晋の陳寿により3世紀末に書かれ、中国の歴史書「二十四史(にじゅうしし)」の一つとして重んじられています。
倭人伝には、3世紀の倭(日本)の女王の都が置かれた邪馬台国を中心に、多くの国々が存在したことや、朝鮮半島の帯方郡からの邪馬台国までの行程や、人々の生活様式について書かれています。 また、女王卑弥呼が大乱の後に共立をされたことや、魏の都「洛陽」に使者を派遣し、皇帝より金印や銅鏡百枚が贈られたことなど詳しく記されています。当時の日本列島を知る貴重な史料です。
いまでも全文1984文字で書かれた写本が残されていますが、桜井市纒向学研究センターが主催するフォーラムの資料に「読み下し文」として紹介されています。A4の5ページに打ち直しました。 「邪馬台国物語~卑弥呼に会いたい!」への関心が一層高まります。
「魏志」倭人伝読み下し文はこちらをクリック(PDF)