ここは王権の地 崇神天皇陵と景行天皇陵
ここは王権の地 崇神天皇陵と景行天皇陵
崇神天皇陵(天理市教育委員会提供)
3~4世紀に巨大権力が集中
日本書紀では、第10代崇神天皇も第12代景行天皇もともに「山辺道上陵」に葬られたとなっています。現在では、天理市柳本町字アンドにある行燈山古墳が崇神天皇陵(全長242m)、その南の渋谷字向山にある渋谷向山古墳が景行天皇陵(全長300m)とされています。
どちらも大和平野に延びる尾根上に築かれた巨大な前方後円墳です。その偉容は、「三輪王朝」「崇神王朝」と呼ばれるにふさわしい巨大さを今に伝えています。
この二つの古墳を含めて、3世紀中頃~4世にかけて、三輪山を取り囲むように、全長200mを超える6基の巨大古墳が次々と造営されました。あとの4つは箸墓古墳(280m)、桜井茶臼山古墳(270m)、メスリ山古墳(224m)、西殿塚古墳(230m)です。
全国から多くの技術者や労働者を動員して築造された6基の巨大古墳。日本列島で最も巨大な富と権力が集中していたことを物語ります。
日本の国づくりが、この三輪山の地で開化した証といえます。
【アクセス】
行燈山古墳(崇神天皇陵):天理市柳本町字アンド:JR万葉まほろば線「柳本」駅、東へ徒歩10分
渋谷向山古墳(景行天皇陵):天理市渋谷字向山:JR万葉まほろば線「柳本」駅、東へ徒歩20分

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